親の品格 を読んで

親の品格 (PHP新書)

親の品格 (PHP新書)

 自分も親として嫁といろいろとどうやればいいか話す機会はあれどいい案は浮かばない。そんなときに本屋でみつけたのがこれ。なんだか、「女性の品格」って本もあったけど、2番煎じかなぁ、通勤電車で読む本はこれでいいか、なんて無知な私は買ってしまったけど、当の「女性の品格」の著者が書いた2作目でしたとさ。


これは、第2の細木数子だね。


 正直、この人の文体があまり好きではなかったため読み始めはちょっとまごついたけど、読み進めるうちに思ったことが「自分の世代から見れば、至極当たりまえのことだよな」ということ。なにも親として過ごすために決意しないといけないようなことは一切書いていなくて、ただ、当たり前だよあぁってこととか、自分の親もこうだったよな的なことがいろいろと書いてある。


 でも、その当たりまえのことをするのがすごく難しいってことなんだろうなあ。実際嫁と話すときに自分はそんなことに当たり前すぎて気がつかなかったし、話もしなかったしね。自分の親今更ながら大きく思うよ。


 そこで思い出したのが冒頭の細木数子先生(呼び捨ては失礼なので、先生を付けています。別に師ではありません。)のこと。先生はTVで2つの番組であーだコーダといろいろ喧しく言っていて、自分も「あぁ、いいこと言うなぁ。でもそれって普通のことだよね、違う番組でも言ってたよね」って思っていたけど、それとダブって見えた。当たり前のことを繰り返し何度も言う。それで「よく言ってくれた」ってなる。


 昔「ラストニュース」ってマンガの話で、「お題目をとなえる人は、人気が出る」みたいな話だっけっか。そんな話があったのを思い出したけど(手元にないのでうろ覚え)、自分にとって上の2人がこれにハマるのかなぁ。


 いろいろWebで書評を読むと「当たり前のこと」とか、よくない書評もあるけど少なくとも自分には読んでみる価値はあったなと感じた。